オンラインカジノで生計をたてていくいわゆるプロの道は可能かという問いは、そもそもオンラインカジノが違法であることで破綻している問いである。
違法性を度外視して勝ち続けられるかどうかという観点でプロの道を探ってもオンラインカジノのプロという道はやはり閉ざされているというしかない。
プロではないものにプロという言葉がついているものといえば、パチプロがあげられるわな。
パチプロってのはパチンコで生計をたてて食っていけてる、だからプロだって話なんだが、実際のところ、パチンコには「プロ試験」があったりするわけではないから、実際は「無職」の言い換えでしかない。
最近ではオンラインカジノでパチプロ的な生き方をしてみたいと考えているギャンブラーが一定数いるみたいだ。
オンラインカジノってのが、パチンカスから流れてくるケースが多いことを考えるとこういったプロ志望の無職が一定数あらわれてしまうのは、まあ、必然ともいえるかもしれんな。
だが、そういうプロ志望の連中のことを考えるためには、まず大前提の「ギャンブラーにプロはいない」って事実はおさえておかないといけないと俺は思う。
そのうえで、オンラインカジノで生計を立てていける「無職」でしかないプロ、オンカジプロともいえる生き方は果たして可能なのかどうかという愚問について、今回は俺なりに考えてみたい。
オンラインカジノのプロはただの無職よりタチが悪い
オンラインカジノのプロという生き方を考えてみるとまずぶつかるのは、オンラインカジノの「違法性」の問題だな。
この「違法性」の問題がある以上、オンラインカジノのプロになるってのは、パチプロの「無職であること」以上にタチが悪い生き方ってことになるんじゃないだろうか。
オンラインカジノは「グレーゾーン」ともいわれているが、これはとんでもない勘違いでしかなくて、オンラインカジノで遊ぶ行為ってのはどす黒いまでに「違法」なんだよな。
ようするに、オンラインカジノのプロで生きていくって言うことは、パチプロみたいに「ただの無職の言い換え」ですらなくて、「俺は犯罪者として生きていくんだ」っていう宣言に他ならないってことだ。
念の為確認しておくが、オンラインカジノ自体が違法っていうより、オンラインカジノでお金を賭けたら違法ってことだ。
入金不要ボーナスのような無料で遊べるボーナスを使ったら違法ではないのでそこだけ要注意。
オンラインカジノのプロになる。
これは「プロの盗賊になる」とか「プロの詐欺師になる」みたいなことと同じラインのことで、その違法性がオンラインカジノで遊ぶ賭博罪の場合は若干軽犯罪っぽいこともあって、強盗や詐欺なんかより少しだけライトに見えるってだけの話だ。
オンラインカジノが違法である以上、オンラインカジノのプロという生き方は初めから閉ざされているというのが現実だろうな。
オンラインカジノのプロということを考えるようなギャンブラーは、オンラインカジノの違法性に鈍感であるか、知ってて無視をしているかのどちらかでしかないってことだ。
ただの無職であるパチプロが比較的かわいくみえてくる理由でもあるね。
そもそもオンラインカジノで生計をたてることはできない
仮に違法性の問題を度外視してプロの道を探った場合も、オンラインカジノで食ってくなんてことはまず無理だから諦めたほうがいいぞ、という結論になる。
パチプロという「パチンコで勝ち続けて働かない」という生き方自体が、少数の成功者しか持ちえなかったことを考えると、「オンラインカジノで勝ち続けて働かない」という生き方も当然ながら極端に難しいということになる。
パチプロという生き方が成立したのは、パチンコに「勝てる時代」「儲けられる時代」があったからで、個人の才能というより、それは時代的な特権でしかなかったと俺は考えてる。
じゃあオンラインカジノはどうかっていうと、オンラインカジノには残念ながら「勝てる時代」も「儲けられる時代」もない。
オンラインカジノってのはパチンコとは比較にならないような「金吸い」のギャンブルであり、負け前提で臨んで被害を最小限にとどめないとあっという間に破滅する道しか敷かれていない。
仮に「オンラインカジノは勝てる」ということを受け入れるとして、それは「一回は勝てる」くらいの意味に理解しないとかなり危険だろうな。
俺もさすがにオンラインカジノで絶対に勝てないとまでは言わない。
一回くらい大勝ちしている連中はけっこういることは認めざるをえない。
だけど、「オンラインカジノで勝ち続ける」ってなると話は別なんだよな。
プロの条件ってのは勝ち続けて生計を立てることなわけで、オンラインカジノのプロになるのはまず無理だろってのが俺の考えだ。
悪いことはいわないから、オンラインカジノのプロになりたいなんてことは考えること自体やめておけってところだな。
真面目に働けとは言わんが、せめて違法ではない無職でいたほうがいいぞ、ってのが俺がいえるオンラインカジノのプロ志望へ向けたなけなしの言葉だ。